【マルタ】交通機関・移動手段について「バスの乗り方」
電車はない?マルタの主な交通機関
目次
東京23区の面積の半分ほどの大きさのマルタでは、電車や地下鉄がありません。
そのため、マルタでの主な交通機関は、以下となります。
- バス
- タクシー
- フェリー
バスはほぼマルタ全土を網羅しているため、最も一般的な移動手段と言えるでしょう。
そして、スリーマからバレッタや、マルタ島からゴゾ島やコミノ島に移動するには、フェリーが利用されています。
さらには、アプリで利用できるタクシーが普及しているため、空港から市内や観光地間の移動にとても便利です。
この記事では、最も一般的な交通手段であるバスの利用方法や注意点をご紹介させていただきます。
マルタの交通機関は、日本とはシステムが異なる点もあるので、観光や留学で訪れる際に慌ててしまわないように、事前にチェックしておきましょう。
最も一般的な交通手段・公共バス、各種チケットの種類
マルタで一番よく利用されていて、かつ費用を抑えて移動することができるのが公共バスです。
Malta Public Transportが運営するバスには、以下の通り、季節や時間帯によって異なる料金システムがあります。
・現金チケット(Cash Ticket):2時間有効
昼間料金 | 夜間料金(23:00-2:00) | |
夏季(6月中旬〜10月中旬) | 2.50 ユーロ | 3.00 ユーロ |
冬季 | 2.00 ユーロ | 3.00 ユーロ |
TD(直行ルート) | 3.00 ユーロ | – |
(2024年12月現在)
現金チケットは、バスの車内で運転手から直接購入する際の運賃で、現金またはクレジット・デビットカードで購入が可能です。
これらのチケットは、乗り換えも含めて2時間以内有効となるため、観光地を目指して遠出する時も便利ですね。
※現金の場合、大きなお札しかなくてお釣りがない場合は乗車を拒否される可能性があります。乗車する前に小銭を用意してぴったりの金額を支払うようにしましょう。
※バスの番号の前に「TD」と記載があるバスは、例えば、空港から市内などの直行ルートで運賃が異なるのでご注意ください。詳細はこちら。
※夜間バスは、セントジュリアン〜バレッタ間をはじめ、平日と週末に異なるスケジュールで運行されています。利用可能なルートとスケジュールはこちらでご確認ください。
・回数カード(12 Single Day Journeys):片道12回分
マルタに短期間滞在する方には、こちらの回数カードがおすすめです。
片道12回分が利用できて、19ユーロです。(初回利用から6ヶ月間有効)
現金チケットのように毎回小銭を用意する手間もなくなりますし、特に夏場や夜間に利用する方はとってもお得に利用できます。そして、何より嬉しいのが、こちらのカードは複数名で共有できることです。
家族や友人同士で滞在する場合は、回数カードを上手に利用しましょう。
※なお、TD(直行ルート)や夜間でも利用できますが、TDの場合は2回分使用したことになるので、要注意です。
・Exploreカード:7日間無制限
マルタ島内に点在する観光地をたくさん訪れたい方には、こちらのExploreカードがぴったりです。
料金は、大人 25ユーロ/小人(10歳まで)7ユーロです。
昼間・夜間はもちろん、TD(直行ルート)の利用にも有効です。
7日間、いつでもどこでも無制限に利用できて、観光を満喫することができます。
・Explore Flex カード
より柔軟にマルタを観光したい方には、Explore Flex カードがおすすめです。
最小6ユーロからカードを購入することができて、支払った金額分をプリペイドカードのような形で、利用することが可能です。もちろんこの6ユーロもクレジットとして即座に利用することができます。
こちらも昼間・夜間はもちろん、TD(直行ルート)の利用にも有効です。
さらに時期によって、例えば下記のようなお得なパッケージが提供されています。上手く利用することで、マルタだけでなくゴゾ島までとってもお得に巡ることができます。
・4日間無制限:19ユーロ
・Gozo Standard:34ユーロ/6 日間無制限+高速フェリー(ヴァレッタからゴゾ島)の往復運賃含む
他にもツアーバスの料金を含むプランなど、お得なパッケージが用意されています。
時期によって利用可能なパッケージが異なるので、最新情報はこちらのページからチェックしてください。
・パーソナライズ Tallinja カード
マルタに合法に滞在する住民は、パーソナライズされたTallinjaカードを取得することが可能です。
2022年10月1日以降、こちらのカードを持つ人は、TD(直行ルート)以外は全て無料で利用することができるようになりました。
マルタで仕事をする方はもちろん、留学生の場合でも3ヶ月以上のフルタイムコースに通学する場合は利用可能なので嬉しいですね。
※各種カードの購入場所
ご紹介した各種カードは、バレッタのバスターミナルや空港をはじめとする、チケット販売所および24時間利用なチケット販売機で購入することができます。
チケット販売所 | 営業時間 (月曜日〜日曜日) |
Valletta Bus Terminal (next to Bay A1) | 06:00 to 17:30 |
Malta International Airport (in the Welcomer’s Hall) | 08:00 to 22:00 |
Buġibba Bus Terminal | 08:30 to 13:30 and 14:00 to 20:00 |
Sliema Ferries (next to Valletta ferry terminal) | 08:30 to 14:00 and 14:30 to 20:00 |
購入場所の詳細と営業時間は、こちらのページでご確認ください。
チケットの購入は、クレジット・デビットカードのみで、現金は不可となりますので要注意です。
※「Tallinjaアプリ」とバスの乗り方
バスを利用する際は、Malta Public TransportのサイトやTallinjaアプリでルートを確認しましょう。
他にもGoogleマップでルート検索をすることで、利用可能なバスの番号を調べることができます。
「Tallinjaアプリ」のダウンロードはこちらから↓
マルタでは、基本的にバスは時刻表の通りに来ません。ただ、最近アプリがアップデートされたため、各バスが到着するまでの時間やリアルタイムの位置を確認することができるようになり便利になりました。
筆者はGoogle マップでざっくりルートを確認した後に、Tallinjaアプリで再確認するようにしています。
Tallinjaアプリでは、位置情報を利用することで、周辺のバス停が表示されます。
利用したいバス停をクリックすると、各番号のバスがあとどれくらいで到着するかを確認することができます。
“Show buses on the map in real time”をクリックすると、バスが現在どこを走っているのか、リアルタイムで地図に表示されます。
※バスに乗る際のおすすめと注意点のまとめ
ご紹介させていただいた通り、やはりマルタのバスは日本とはシステムが異なります。
マルタのバスを利用する際のおすすめと注意点のまとめていますので、事前に確認しておきましょう。
おすすめと注意点
- Tallinjaアプリを事前にダウンロードして、ルートや時刻をチェック
- 乗りたいバスが来たら、手を振るなど意思表示をする
- バスは時間通り来ないもの、余裕を持って行動しましょう
- 現金で支払う場合は小銭を準備すること
乗りたいバスが来た時は、手を振るなどしてバスの運転手に意思を伝えましょう。特に複数のバスが到着するバス停では、乗らないと思われて止まってくれないことがあります。
そして、日本ではないことかと思いますが、マルタではバスが満員の場合は止まってくれないこともあります。ようやくバスが来たと思ったのに、素通りされて悲しい思いをすることがあります。こればかりはどうしようもありませんが、そんなこともあると考えて、予定より早めに余裕を持って行動することをお勧めします。
また、前述の通り、現金チケットで乗車をする場合、お釣りがないと乗車拒否されることもあります。事前に小銭を用意しておくのを忘れないようにしましょう。
その他の交通機関であるタクシーとフェリーの乗り方については、以下の記事を参考にしてください。