【マルタ】アパート・フラットシェア家探しの方法
マルタの家賃の目安はどのくらい?
目次

マルタで長期滞在をする際に初めて家を探す方、わからない事や不安な事がたくさんあるかと思います。
私も初めて家を探した際に一番気になったのが、家賃はどのくらいかかるのか。
コロナ以降、物価の上昇が激しいマルタ。実は私自身も今回5年ぶりに引越しをすることとなり、様々な物件の家賃についてもリサーチすることとなりました。
元のアパートは一人部屋物件(スタジオよりは少し広めの中庭付きで2人までは住める大きさ)だったのですが、5年前の相場で借りていたので、1ヶ月700ユーロでした。スリーマの中心部にあり、この価格で借りることができていたのはかなり破格の金額だったことに気がつきました。ちなみに、5年前に借りた際は650ユーロでしたが、5年間住んで一度の値上がりで抑えられたのはとてもラッキーだったと思います。
調べてみて思ったのが、一人暮らし用の物件はかなり割高。マルタは日本のように学生向けや一人暮らし向けのアパートが多くないので、二部屋の金額とあまり変わりません。そして、二部屋と三部屋の金額も大きく変わらないことが多かったです。フラットシェアをする場合は、この目安家賃を2〜3人でシェアすることになるので、やはり一人暮らしよりもシェアする方がお得になります。
どうしても一人暮らしでないといけないという場合を除けば、まずはフラットシェアすることを検討されてみても良いかと思います。初めてマルタに住む場合は、フラットシェアを通じて友人を作ることなども可能だと思います。そして、シェアする場合でも、プライベートバスルーム付きの部屋を選択することで、よりプライバシーを守ることも可能です。
また、アパートを借りる際には下記の費用もかかるので、予算に余裕を持って家探しをしましょう。
マルタでも電気代は値上がりしていますが、もちろん利用する料によって大幅に金額が異なります。
私の元のアパートでは、月に一回大家さんがメーター数から利用した電気代と水道代を計算をして、家賃と一緒に請求が来る形でした。新しい家では、2ヶ月に一回電力会社から請求書が届き、利用料に基づき支払う形となります。
個人的にエアコンを1日中つけるということはなく、真夏でも一日最大5〜6時間位・26−27度と緩めに利用する程度だったので、一番高い時で電気代+水道代の金額が1ヶ月50ユーロ位でした。
昔ながらのマルタストーンで作られたアパート(夏向けに作られている)でさらに一階だったので、そこまで暑さを感じずにエアコンなしで滞在できることが多かったので、電気代は抑えられたのかもしれません。
よく電気代だけで1ヶ月に100〜300ユーロ位請求されたという話も聞くので、日本にいる時のように1日中エアコンを使うという方は気をつけた方が良いでしょう。特に引越して最初の月はどのくらいの請求が来るのか様子を見てから、利用した方が良いと思います。
ちなみに冬場はガスボンベ付きのヒーターを利用する形でした。日本ではあまりなく最初はガスボンベが家にあるのが少し怖かったですが、マルタでは最も経済的に利用できる方法だそうです。なお、ガスボンベは一つあたり20〜30ユーロ程度。毎日1日中など使わなければ一冬を越せる感じでした。ちなみに今年のマルタは暖冬なのか、数年前のように寒さを感じることもあまりなく、ヒーターを使うことは一度もありませんでした。
インターネット代はフラットシェアの場合は家賃に含まれていることもありますが、それ以外は別料金となることが多いです。元のアパートでは、大家さんが契約していたインターネットを利用していたので、毎月30ユーロでした。新しい家では自分たちで契約する必要がありました。無制限のWiFi(1,000Mbps)で1ヶ月約40ユーロでした。
家を探すのにおすすめのエリア
オフィスや語学学校に近い中心地が良いか、観光客が少ない落ち着いたエリアが良いかなど、皆さんそれぞれ生活スタイルや好みもあるかと思います。それでも多くのオフィスや語学学校があるのは、セント・ジュリアンズ、スリーマ周辺のエリアになるかと思います。
そのエリアから徒歩やバスで30分以内程度で通勤・通学ができる場所で考えるのであれば、下記のようなエリアがあります。
- St Julian’s(セント・ジュリアンズ)
- Sliema(スリーマ)
- Gzira(グジーラ)
- Ta’ Xbiex(タシュビシュ)
- Msida(イムシダ)
- Swieqi(スウィーキ)
- San Gwann(サンジュワン)
セント・ジュリアンズ・スリーマ周辺は最も家賃が高めのエリアなので、少しでも費用を抑えるのであれば、上記の周辺エリアも検討されると良いかと思います。特にグジーラやサンジュワンは家賃が安め、イムシダはマルタ大学が近いので一人暮らしのスタジオアパートが多い印象です。
どんな方法で物件を探すか
マルタで物件を探すには、大きく分けて二つの方法があります。
- 不動産エージェントを利用する
- Facebookで探す
私はこれまでに2回家探しをしていますが、両方ともエージェントを利用しています。保持する物件数が圧倒的に多いのと、エージェント費用はかかりますが、契約の際なども同席してもらえるので安心感があります。
マルタの不動産エージェントは以下を参考にしてください。
今回私はQuick LetとRE/MAXを中心に家探しを行い、結果的にQuick Letにお世話になることとなりました。
一点気をつけたいのは、マルタの家探しは競争率が非常に高いので、不動産エージェントのサイトに掲載されている物件は実はすでに借り手が決まっているということが多いです。今回エージェントサイトから50件ほど候補の物件を見つけて問い合わせをしましたが、ほぼAvailableでないとの返答でした。エージェントの担当者に聞いたところ、サイトに掲載はしてるけど、来月に今のテナントが契約を更新しなければ別の人を探そうと思っているからまだ貸せるかどうかわからないという大家さんも多いそうです。今回は10人くらいのエージェントとWhatsAppでやり取りをする中で、あるエージェントがこれから新しく掲載する物件があってまだ審査中だからサイトにも載っていないけど紹介したいと教えてもらった物件があり、最終的にはそちらの物件に決まりました。エージェントのサイトでしか見ることのできない物件情報などもあるようなので、家探しをするときはエージェントとの密なコミュニケーションが重要だなと実感しました。
Facebookで探す場合は、「Malta Property Rent」や「Malta Flat Share」等でグループ検索をすると、20〜30種類出てきます。その中のメンバー数が多いグループで検索することが多いです。5年前に借りた時にはその中のグループからエージェントが掲載している物件を見つけました。ただ、最近はFacebookのマーケットプレイスに直接掲載している人も多いので、今回はマーケットプレイスを中心に家探しをしました。
正直なところ、Facebookに掲載しているのもエージェントが多いのですが、中にはオーナーと直接契約という物件も掲載されています。エージェントを通さずに家探しをしたい人は、この中からDirect Ownerと書かれた物件を探すのが良いでしょう。Direct Ownerのみが掲載しているFacebookもあります。
物件選びで注意したいポイント
・Housing Authority(マルタの住宅当局)に登録されているか
就労ビザ等で半年以上の長期滞在を予定されている方は、まずはHousing Authorityに登録されているかどうかを基本条件として確認しましょう。反対に登録されていない場合というのは、オーナーが税金の支払いを避けるために未登録にしている可能性があります。そうなると違法となるため、何かトラブルがあった時に法的な保護が受けられなかったり、もちろんビザ申請の際の住所登録もできません。
・家賃の支払方法や光熱費など追加でかかる費用
通常、家賃は月一回の支払いですが、銀行送金なのか手渡しなのかを確認しましょう。マルタで最も多い支払方法はオンライン銀行のRevolutを利用した送金です。手渡しで支払うように言われた場合、上記のHousing Authorityの登録と同じく違法な賃貸の可能性があります。また、家賃とは別に光熱費がかかるのが一般的ですが、物件によって条件が異なるので、追加でかかる費用は必ず確認しましょう。
・オーナーの人間性
私が家探しをする際に最も重視しているのはこの点です。前のアパートは、家賃やロケーションなど最低条件はありましたが、最終的には大家さんの人柄の良さで決定しました。結果的に正解でした。5年間で一度しか値上げもなく、冷蔵庫や給湯器が壊れたりした際もすぐに修理に来てくれて、何年か使っていると家電は壊れることもあるのが普通だよねと、追加で請求されることは一切ありませんでした。5年前に支払ったデポジットも問題なく返金されました。以前、私はマルタの語学学校でホームステイやアパートなど宿泊先の手配をしていたのですが、中にはオーナーがお金を儲けるために色々と言いがかりをつけられたり、トラブルに巻き込まれるケースをたくさん見てきたので、オーナーの人間性だけは譲れないポイントとなっています。
・湿気とカビ
マルタは湿度が高いので、冬場に家の壁にカビが生えてしまう確率が高いのです。日本も湿度は高い方だと思っていたのですが、マルタの方が海に囲まれた小さな島だからか、日本とは比べ物にならないほどカビが発生します。内見に行く際には湿気臭くないか、壁にカビが生えた後がないかなど確認しておきましょう。また私は元々一階に住んでいたのですが、中庭があり上層階の水が全てパイプから滝のように流れてくるようになっていました。さらに隣の家の大きな木から落ち葉が落ちてきて、大雨が降るとそれが排水溝に詰まり、家が洪水。。ということが数回ありました。今となれば笑いのネタになるような思い出にもなっていますが、できれば洪水は避けたいと思いますので、一階に住む方はその辺りも確認することをお勧めします。
・エアコンや家具
マルタでは家具付きの物件が一般的なので、反対にすでにアパートにある家具を中心に生活することになります。日本でもそうだと思いますが、ここ最近はマルタの夏も猛暑が多く、エアコンが必須となっています。マルタではエアコンは電気代がかかるから扇風機しかないという家もいまだにありますが、賃貸の家でエアコンを後からつけるのはなかなか難しいので事前に確認しておきましょう。また、電子レンジやオーブン、テレビなども含まれているのか、しっかり動くのかということを確認しておくことをお勧めします。
入居時に必要な初期費用
エージェントを利用するか、オーナーから直接借りるかによっても初期費用は異なりますが、今回はエージェントを利用する場合の初期費用についてご紹介します。
「デポジット」:基本的に家賃の1ヶ月分であることが一般的です。入居時と比べて何か家具を壊したり家にダメージを与えたりすることがなく、最終の家賃支払いが完了している場合は、デポジットは退去時に返却されるものとなります。
私たちは今回新しい家を借りるにあたって、追加で光熱費のデポジット200ユーロも求められました。これは光熱費を支払わないまま退去してしまうケースを避けるためということです。
「エージェント費用」:家賃の50%分が一般的です。追加費用とはなってしまいますが、様々な物件を紹介してもらえたり、条件に関して何か不明点があった際に、第三者の目線で回答や大家さんと交渉をしてくれたりもするので、安心感を得ることができます。
「初月の家賃」:すぐに入居する場合は、契約段階で必要になります。私たちの場合は、翌月の1日に入居するまで数週間あったので、家賃は1日に支払ってほしいとのことで、契約当日には不要でした。
「Notary(公証人)費用」:今回新たに追加となった費用でした。2024年9月以降、マルタ賃貸法の改正があり、非EU諸国からの外国人が新たに賃貸契約をする際は、公証人や弁護士等の法務代理人によって正式に認証される必要が出てきました。マルタには外国人居住者が急増していて、中には違法に住む外国人が一つのアパートに10人以上無理やり住んでいたというケースが発見されたのがきっかけかと思います。私たちはエージェントが紹介された公証人の同席の元、契約を結びました。この公証人の署名がないとHousing Authorityへの登録やビザ申請なども進めることができなくなったそうです。今回、公証人に支払った費用は、30ユーロでした。追加費用とはなりますが、契約書に関する確認もできたり、悪徳な大家さんと契約を結ぶ人を減らすきっかけになるのではないかなとも思いました。
契約の流れと確認したい点
内見後に契約を進めたい時、初めての場合は契約の流れがわからずに不安になりますよね。
実際に契約を結ぶ際は、下記の点を確認されることをお勧めします。
「合法な契約がどうか」
・前述の通り、長期で賃貸契約を結ぶ場合、Housing Authority(マルタの住宅当局)に登録されているかは最低条件です。
・契約書は必ず書面で交わすこと。口頭での契約は法律での保護の対象にならないので注意してください。
「契約の条件を確認」
・家賃、契約期間、支払条件などが明記されていること
・契約期間(長期賃貸の場合は、最低1年間から2年間・3年間が一般的です。)
・更新オプション(契約更新を希望しない場合は、何ヶ月前に通知が必要か)
※一年契約の場合は、3ヶ月前までに通知するのが一般的
・契約終了に必要な通知期間
「家賃・追加費用について」
・月額家賃のほかに発生する追加費用(水道・電気代等の光熱費、インターネット)
・デポジット
・管理費(共用施設のメンテナンス費用や掃除費用等)
例えば、今回私たちは1年間の賃貸を契約を結んだので、6ヶ月以上経過して3ヶ月前までに通知すれば、解約が可能でデポジットも返却される内容となっています。ただ、一年経過する前に解約した場合、契約時にオーナーがエージェントに支払った費用を私たちが負担するるという独自の条件を追加されていました。マルタの法律上でこのような条件はありませんが、エージェントや公証人にも確認したところオーナーの希望で契約書にこういった条件を追加することは可能とのことでした。署名前にこの条件を削除してもらう又は緩和してもらうことを交渉しましたが、オーナーがここは譲れないということで、私たちも条件を受け入れることにしました。
契約書に記載されている限り、法律上のルールでないとしても契約書の条件が優位になるので、しっかり読んで納得した上で署名しましょう。
「物件の状態や家具・設備の確認」
契約書を交わす前に、必ず物件の状態を確認して、万が一修理や取り替えが必要なものがある場合は、大家さんと確認するようにしましょう。家具や調理器具など元々あった状態を写真に撮るなどして、退去時にトラブルにならないようにすることもお勧めします。私の元の家では、Inventoryというリストを作ってくれて、入居時に大家さんと一緒に含まれている家具や設備を確認しました。
久しぶりの家探しをした感想
今回私にとっては、4年以上ぶりの家探しでした。冬場であれば、夏に比べると探しやすいかなと思っていたのですが、そんなに甘くはありませんでした。
エージェントのウェブサイトに掲載されている物件、Facebookに掲載されている物件、おそらく50件以上問い合わせを入れましたが、Availableと回答があったのは5件以下でした‥
10人くらいのエージェントとやりとりをして、新たに賃貸に出された物件などを紹介してくれる人もいましたが、自分たちが希望していたのと全く別のエリアであったり、興味があると返信すると、実はAvailableじゃなかった‥ということもよくありました。オーナーはテナントの更新時期が近づくと、もしかすると解約されるかもしれないということで、とりあえずウェブサイトに募集を出すという人もいて、実際にはテナントが更新するかどうか決めるまでわからないといケースも多かったです。
さらにはこれだけ競争率が激しいので、実際に内見に行った後も即決しないと、他の人に先取りされてしまうというプレッシャーもありました。
私たちの場合も、内見に行った当日に他にも2組見学に来られていて、1組が即契約を希望しているという状況でした。幸いオーナーは私たちに住んでもらいたいということで少し猶予をくれましたが、それでも翌日には返事をするとともに契約を進める必要がありました。
家探しをする際には、いつから引越ししたいかなど条件が明確で、良い物件が見つかったらすぐに契約を進める準備ができている状態で進める必要があることを実感しました。
今回私たちを担当してくれたエージェントはとても協力的で、コミュニケーションもスムーズに取れる女性でした。2−3日の間にこんなにメッセージのやりとりをしたのはいつ以来だろうというくらいのコミュニケーション量でした。笑 競争率が激しく、一刻を争う家探しでは、こういったエージェントの存在も重要だと思いました。
これからマルタで家探しをされる方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。