【マルタ】就労ビザ取得者:Identitaでの住所変更手続きの方法
ビザ取得済みで申請内容に変更が必要な場合
目次
先日の引越しに伴い、Single Permit: 就労ビザ(IDカード)の住所変更が必要となりました。
簡単な手続きのようで、書類の提出先や手続き方法を探すのに結構苦労したので、記録に残しておきたいと思います。
申請書を見ていると、下記の3つは同じ申請書となっていたので、おそらく同じ申請方法かと思われます。
申請内容の変更フォーム
- Change of Address:住所変更
- Lost/Stolen/Damaged Card:紛失/盗難/損傷
- Other Changes:その他の変更
引越しをしてすぐに手続きをしたかったのですが、必要書類が揃うのに時間がかかりました。
そのため、実際にIdentitaへ申請ができたのは、引越しをして1ヶ月以上経ってからでした。
変更手続きに必要な書類
2025年4月の時点で申請に必要だった書類は、下記の通りです。
申請書類リスト
- 既存のIDカードコピー(表/裏)
- パスポートコピー(写真のページ)
- 新しい家の賃貸(又は購入)契約書コピー
- Change to Application Form 申請内容の変更フォーム(※1)
- Housing Authorityへ新規登録承認メール(※2)
- Lease Agreement Attestation Form 賃貸契約書証明書(※3)
- 申請費用:27.50ユーロ
※1:申請書はこちらのリンクで見つけました。
※2:新たに賃貸契約をしたオーナーは、契約日から30日に以内にHousing Authorityに新規賃貸契約の登録手続きをする義務があるそうです。(期日を過ぎると罰金あり)その登録をする前に、元の家のオーナーもHousing Authorityに契約終了届(Termination)を出す必要があります。新規登録には、Housing AuthorityからのTermination承認メールが必要だったため、私たちの場合、オーナーが新規登録をしてくれたのが、契約日から30日が経つ直前でした。
なお、今回の申請に提出が必要なメールは、下記より届いていました。
Private Residential Leases noreply@rentregistration.mt
タイトル:”Registration has been vetted and approved”
※3:2024年9月以降、マルタ賃貸法の改正があり、必要となった書類です。
私たちの場合、賃貸契約書に署名をする際に同席をしたNotary(公証人)が書類を作成してくれていました。この件については、家探しの方法について書いたブログにも詳しく紹介していますので、参考にしてください。
申請書類の提出方法
今回、住所変更の申請書類について記載があるIdentitaのページまではすぐに見つけることができたのですが、実際に申請書類を提出する方法を見つけるのに苦労しました。。

右下のExpatriates Portalをクリックすると、下記のページへと進みます。
ここからの進み方もなかなか見つけられなかったのですが、右上の「Log In」をクリックします。

そうすると、e-IDカードへのログインページへと進みます。
ID番号とパスワードを入力の上、ログインします。

SMS認証をした後にログインできたら、下記のページへと進みます。

ここに辿り着いてもさらに申請方法を見つけるのに苦労しました。。
最初は「Start Application」をクリックするのかと思ったのですが、”Submit as a company” と表示されて、Companyの候補が出てきません。
Identitaに問い合わせをしたところ、上記の”Reprint my card”をクリックして申請するようにとのことでした。
ここで私は気付かぬうちにミスを犯していました。一度”Reprint my card”を押してページを閉じてしまったようで、何も書類を提出していないのに、In Progressの申請中というステータスになってしまい、そこから編集もできなくなってしまいました。Identitaと何回もやり取りをして、ようやく下記にメールをして、一度申請を取り下げてもらうように依頼するようにとアドバイスをもらいました。
worktermination.identita@gov.mt
その数日後には申請を取り下げてもらい、無事に”Reprint my card”をクリックして申請を進めることができました。すでに登録済みの内容を一通り確認して、新しい住所を登録、申請書類をすべてアップロードして提出、申請費用の27.50ユーロをクレジットカードで支払いをするという流れでした。
書類提出後の手続きの流れ
必要書類の提出が完了した後、約4日後に”Approval in Principle Notification”というタイトルの承認メールが届きました。再度、”Biometrics” 生体認証データの登録と写真撮影のため、Identitaでの予約を取るようにとのことでした。
今回はいつもよりも空席があり、メールを受け取った翌日に予約を取ることができました。
当日の持ち物:
- 既存のIDカード
- パスポート
- Approval In Principal Letter 招待状(※事前に印刷要)
- Biometrics Appointment e-mail confirmation:Identitaから届いた予約確認のメール(※事前に印刷要)
生体認証登録と写真撮影
Identitaでの登録手続きは、申請や更新の時と同じで、生体認証データの登録&写真撮影、Identitaスタッフが手続きをした後に領収書を受け取るという流れでした。
ちなみに私は何回やっても右手の指紋だけ登録することができず。左手は一発で登録されたのになぜでしょう。。マニュアルで対応しますということで、別のスタッフの元へ送られましたが、カメラで写真を再度撮影されただけで、指紋は確認せず。指紋の登録できていないけど大丈夫なのか確認したら、前回のデータが残っているからなのか、もう別にいらないよと適当な感じでした。笑
今回の申請は1時間程度の待ち時間で終えることができました。Identitaのアポにしては早い方でしょう。
なお、住所変更の際、ここで既存のIDカードを預かられてしまいます。前回の更新手続きの際はキープできたのに、住所変更の時は情報が変わるからダメとのことでした。なので、海外旅行など検討されている方は、申請のタイミングに注意されることをお勧めします。
最終的なIDカード受取までの流れ
Identitaにて生体認証データの登録&写真撮影を行った後に、e-IDアカウントにログインしたところ、当日の夜にはカード受取に必要な「Collection Letter」発送済の表示が出ていました。
登録を行ったのが木曜日で、週明けには届くと言われていましたが、最終的に自宅に郵送で書類が到着したのは、ちょうど1週間後でした。
カードの受取には予約不要で、平日の月曜日から金曜日 7:30〜13:00に、Identitaオフィスに直接訪問して受け取ることが可能とのことでした。
持ち物は、自宅に届いた「Collection Letter」、生体認証の際に受け取った書類、旧IDカードを持っている場合は持参が必要とのことでした。
数日後にIdentitaを訪問して、無事に新しいIDカードを手にすることができました。
今回はなんと一人も待っている人がおらず、Identitaオフィスに着いて5分以内に対応してもらえました!
手続きをした感想とまとめ
Identitaでの手続き関連には時間がかかるのには慣れていますが、住所変更という簡単な手続きでもやはりこんなに時間がかかるのかと思ってしまいました。とにかくホームページの情報が分かりにくいので、不明点があれば直接Identitaに問い合わせをする必要があります。
以前よりもメールでの返答は早くなった印象なのですが、おそらく24時間以内の返信ルールのようなものが社内にあり、システムにも記録が残るのだと思います。返信が早い分、質問の回答になっていない内容が返ってくる場合もあります。。なので、回答が得られるまで根気強く問い合わせをし続ける必要がありました。
なお、同じタイミングで住所変更をした友人は、e-IDアカウントを持っていなかったため、こちらの方法では申請することができませんでした。幸い会社の人事担当の方が、会社のシステムから申請を進めてくださったそうです。e-IDアカウントを持っておらず、会社の人事にも頼れないという場合は、直接申請の方法があるかなど、Identitaにお問い合わせいただくことをお勧めします。